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Economics Of TEC

RPA,経済学,IT技術などに関する情報を発信しています。

経済学の思考パターン

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はじめに

こんにちは、ウイルです!

現在中小企業診断士の取得に向けて「経済学」を学習をしています。

 

私の中で「経済学」を学ぶことはとても重要です。

 

資格取得に向けた学習だけに終わらせないために、学習した内容をアウトプットして理解を深めていきたいと思います( ᐛ )_φ

 

このブログのテーマでもある「テクノロジーの経済学」について以前記事を書いたのでこちらもぜひ見ていただけると嬉しいです! 

it-rpa.hatenablog.com

経済学の学習は大学卒業以来4年ぶりとなります。

 

社会人になり経済をより身近に感じたことによって、新たな発見や理解の度合いも違ってくるのではないかとワクワクしています(^ ^)

 

学習については、「経済入門塾シリーズ」で有名な石川秀樹先生の

「速習ミクロ経済学」「速習マクロ経済学」というテキストを使用しています。

 

 こちらはYoutubeでもテキストにそって石川先生の講義を受けることができるので、より詳しく学習したい方はぜひ見てみてください!

経済学とは

経済学はどのような学問か説明しなさいと言われたらどう答えますか?

・お金について学ぶ学問

・お金の流れや株について学ぶ学問

などなど、このようなイメージがあるかもしれません。

 

確かに経済学ではお金や株を使って説明することはありますが、決してそれらを専門に学ぶ学問ではありません。

 

経済という言葉は「経世済民」という四字熟語が由来となっています。

言葉の意味は読んで字のごとく「世を経て民を救済する

もっと噛み砕いて言うと「世の中を治めて人々を苦しみから救うこと」となります。

 

つまり経済学は「どうやったらみんなが幸せになれるか」を考える学問であると言えます。

 

学生時代の教授の言葉だと

・限りある資源をどのように分配するかを考える学問

現在学習しているテキストでは

・ある目的を達成するためにどの方法を選ぶと効率よく目的を達成することができるかを考える学問

であると説明されています。

 

これを念頭に置いて学習を進めていきたいと思います。

経済学の思考パターン

経済学の理論は経済学の思考パターンにそって作られています。

 

つまり、経済学の思考パターンを理解せずには経済学を学ぶことはできません。

これから学習する土台となる部分なのでしっかりと抑えておきたいです。

 

ズバリ経済学の思考パターンは定義→仮定→分析→結論→評価(長所・短所)です。

この順番で考えることが大切です。

 

例えば消費の理論について考えてみましょう。

 

消費者が物を購入する時のパターンは以下のような場合が考えられます。

1.消費者が合理的な人のケース

→購入するものがその金額より価値があると判断して購入する

 

2.周りの人につられて購入するケース

→あまり興味がないものでも、友達が買っていたので買ってしまう

 

3.おまけがついているので購入するケース

本当に欲しいものでなくても、おまけ商品がついてくるから買ってしまう

 

4.ブームで購入するケース

欲しいものではなくても流行に乗って買ってしまう

 

これらのパターンを統一的に説明することはできません。

経済学は現実経済を説明する学問ですが、現実経済は複雑すぎて説明することができません。

 

これが1番の問題点です。

 

この問題を解決するために経済学の思考パターンが作られました。

 

消費の理論について定義→仮定→分析→結論→評価(長所・短所)

の順番で考えてみましょう。

定義

定義とは言葉の意味をはっきりさせるということです。

今回は消費の理論なので、消費という言葉の意味をはっきりとさせておきましょう。

 

物を購入することが全て消費ではありません。

 

例えば、住宅を購入することは消費ではなく投資となります。

消費は消えてなくなるということです。投資は後に残りますよね。

 

経済学では消費を以下のように定義しています。

人々の欲求を満たすために財を利用すること

 

このようにまずは言葉の意味をはっきりとさせます。

ここが明確でないとそもそもの理論は成り立ちません。

仮定

今回は消費のパターンとして、

1.消費者が合理的

2.周りにつられて購入

3.おまけで購入

4.ブームで購入

を考えましたが、全てを統一的に考えることができません。

 

現実世界は複雑なので、全てに当てはまる理論を作ることは不可能です。

そのため純化して考えます。

 

今回では2~3を排除して考えます。

つまり世の中には周りにつられて購入する人やおまけで購入する人、ブームで購入する人はいないと考えます。

 

合理的な消費者しかいないと仮定します。

分析

仮定のステップで単純化したものは経済学ではモデルと呼びます。

 

経済学は現実経済を説明する学問ですが、現実世界はあまりにも複雑すぎます。

ステップ3では純化したモデルを分析します。

結論

ステップ3で分析したモデルから結論・理論を導きます。

評価

ステップ4で出来上がった理論が良いものかどうかを確認しなければなりません。

 

出来上がった理論が良いかどうかは

現実経済を説明できるかどうかで決まります。

どんな理論ができあがっても、現実経済を説明できなければ意味が無いことになります。

 

出来上がった理論で現実経済を説明できない場合には原因が2つ考えられます。

分析がおかしい

設定した仮定に問題がある

 

学習する中で出てくる理論では分析事態がおかしいという理論はないので、たいていの場合は仮定の設定に問題があり、モデルが現実離れしていることが原因である場合が多いようです。

 

今回は合理的な消費者しかいないと仮定しています。

 

現実経済に当てはめると、周りにつられて買う人やおまけで買う人、ブームで買う人は説明することができません。

これは仮定した段階でわかっていたので仕方ありません。

 

詳しくはここでは説明しませんが、今回のように世の中には合理的な消費者しかいないと仮定することで、多くの現実経済を説明することができることがわかっています。

 

今の段階ではこの世の中にはおまけで買う人しかいないと仮定すると、おそらく現実経済の多くは説明できないだろうなということは理解できるかなと思います。

まとめ 

今回は経済学の思考パターンについて学びました。

 

定義→仮定→分析→結論→評価(長所・短所)

この順番で理解することが大切です。

 

理解が難しいのは経済学において仮定がとても重要であることを理解することだと感じました。

 

現実経済は複雑なので単純化しないと分析することができません。

しかし、単純化することで現実から離れてしまうというリスクもあります。

 

純化して分析しやすいけれど、現実離れしていない仮定を置くことが重要だということですね。

 

どうやってそんな精度の高い仮定を置くのだろう?

今回の場合は、周りの人につられたり、おまけやブームを排除したけど、本当に排除して考えていいの?

などなど疑問に感じましたが、今後の学習で明らかにしていきたいと思います。 

 

今回は、経済学の思考パターン仮定は前置きではなくもっとも重要なステップであるということをしっかりと理解して今後の学習を進めていきたいと思います٩( ᐛ )و