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Economics Of TEC

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外国人とハッピーに働く経済学

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今回はオイコノミアで「外国人とハッピーに働く経済学」について学びます。

オイコノミア ぼくらの希望の経済学

日本で働く外国人はとても多くなりました。

東京で生活していると、飲食店や百貨店など至るところで外国人の店員さんを目にします。

 

少子化で働き手が少なくなる日本で外国人とハッピーに働くためには何が必要なのでしょうか?

 経済学で考えます_φ( ̄ー ̄ )

外国人が日本で働くことの効果

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外国人労働者は2つのタイプに分かれる

外国人が日本で働くことで、どのような効果があるのでしょうか? 

 

様々な場所で働く外国人労働者ですが、経済学では2つのタイプに分かれると考えられています。

 

1つ目のタイプは高技能労働者と呼ばれておりIT技術や企業のマネジメントなど特別に高い技能を必要とする労働者です。

 

高技能労働者は、日本の労働力の質を上げるため、日本にとってプラスの効果が大きいとも言われています。

 

2つ目のタイプは単純労働者と呼ばれており工場でのルーチンな作業や店員・清掃の仕事をする労働者です。  

 違うタイプの人と働くことで生産性が上がる

今回は、都内にあるAIを開発している会社について紹介されていました。

この会社で働く従業員の半数以上は外国人です。

 

日本の会社なのになぜ外国人を多く雇うのでしょうか?

 

理由の1つとして、 

「外国人は疑問に思ったことを躊躇なく質問する傾向があり、日本人も外国人がいることで意見を伝えやすくなる」

ということが挙げられていました。

 

その効果から議論を重ねる機会が増え、新しいアイディアやサービスが生まれるようです。

 

私も交換留学をしていた頃、授業で周りのみんなが質問するので、自身も質問がしやすい環境であったことを思い出しました。

 

学校でも職場でも周囲の環境はすごく大きな影響があるのだと思います。

 

経済学では

違ったタイプの人が一緒に働くことで全体の生産性が上がる

という実証データがあります。

 

出身国の多様性に関するアメリカの実証データを紹介します。

 

1970年から20年間160の都市を対象として、

アメリカ生まれの市民の平均賃金がどれだけ上昇したか」

という調査が行われました。

 

ニューヨークロサンゼルスなど、市民の出身国の多様性が増した都市では賃金の上昇率が高く、

多様性が増すほどアメリカ生まれの市民の平均賃金が増す

というデータが得られました。

 

つまり、様々な国の人が集まることでみんなが豊かになるという傾向が見られたのです。

 

多様性だけが平均賃金の上昇の要因 と言い切ることはできませんが、

何か難しい問題を抱えた時に、問題を解ける人をアメリカ国内で探すより、世界全体で探した方が解ける可能性が高まると考えることもできるので、やはり関係はあるように感じます。

 

プロ野球でも外国人選手がいることで、チーム内の競争力やチームの戦力が上がり、

結果的に年棒があがります。

 

以上のように、経済学では多様性が増すと

✓議論が増えて新しいものが生み出される

✓問題を解ける人の確率が上がる

ため、生産性が向上すると考えられるようです。

外国人にとって日本は働きやすい?

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外国人にとって日本は働く場としてどのように見られているのでしょうか?

 

スイスの調査会社が、海外に進出する企業に

「外国人高技能労働者にとって日本はどれくらい働く国として魅力的か?」

と聞いたところ、日本は61か国中50位という結果だったようです。

 

思っていたよりも微妙な結果で意外ですよね。

 

食べ物も美味しくて、治安も良いのでもっと順位が高くてもおかしくないと思いましたが、外国人にとって何がネックになっているのでしょうか??

 

一つ目に挙げられるのは、管理職への昇進に時間がかかることです。

日本では、管理職に昇進するまでに15~20年ぐらい働く必要があると言われています。

 

外国の方は必ずしもずっと日本に住むわけではないので、メリットがありません。。

 

二つ目に挙げられるのは、英語が苦手な人が多く、働きづらいことです。 

 

都市部には英語が堪能な日本人も増えてきてるようですが、工場で働く単純労働者は地方の工業都市、製造業が盛んな町で集中して住んでいます

 

日本で生活する上でこれまでは英語の必要性があまりありませんでした。

 

しかし、これからは多様性の拡大や生産性を上げることが注目されており、英語を話す必要性が今まで以上に大きくなると感じます。 

社会保障制度への影響

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今後外国人労働者を増やすことは社会保障制度などに大きな影響があると考えられます。

 

イギリスで2014年に行われた実証分析では

外国人労働者の増加は国家財政を改善した

と報告されています。

 

EU諸国からイギリスに入った外国人は、イギリス人の平均年齢より若い世代が多数を占めます。

 

これらの人々は働くことでイギリスに税金を納めます

そうすることで、教育や医療などの社会的サービスを受けることができます。

 

これまでは、

社会的サービスが納めている税金よりも高くなるのではないか?

という点が不安視されていました。

 

しかし、分析の結果

税金は社会的サービスの額をはるかに上回ったそうです。

 

日本でも外国人労働者が増えることでいろいろと不安視されることもありますが、

外国人労働者が働いてくれることで、税制度が支えられているということも忘れてはいけないと思いました。 

最後に

多様性が増すと生産性が向上するということは、大いに納得ができました。

 

しかし、日本の企業が外国人労働者を雇ったり、外国人が日本で働くという選択に悩むのは、日本人の英語力がまだまだ低いからなのかもしれません。

 

いきなり英語がペラペラにはなりませんが、今後も英語の学習には力を入れようと改めて感じました。

また、例え英語がうまく話せなくても、周囲が発言しやすい環境を作るために積極的に質問したり、意見を出すことはできると思うので意識して取り組みたいと思いました。

 

私も来年はロンドンで働くことを予定していますが、

「議論ができて生産性が上がった!」と思われるように、頑張りたいです(^-^)

 

他にも経済学を使って様々なテーマの記事を書いているのでぜひ参考にしてみてください!