前回は経済学を学ぶ上で最も重要なグラフの読み方について学習しました。
今回はその続きで曲線上を移動するケースと曲線がシフトするケースについて学習します٩( ᐛ )و
曲線上の移動
以下のような需要曲線があるとします。
価格が60円の時の需用量(買いたい量)は30個で、
価格が50円になると需用量は40個に増加しています。
この時、価格と需要量を表す点は赤い矢印で描いているように、曲線状を移動します。
ポイントは、価格と量が関係する時は曲線上を移動するということです。
曲線上の移動については、経験的に理解ができそうです。
曲線のシフト
曲線上の移動で描いたグラフが下の図のように左にシフトするケースについて考えます。
このグラフから何がわかるのでしょうか?
赤いグラフだと、60円の時の需用量は30個ですが、
青いグラフだと、同じ60円でも需用量は10個になっています。
考えられる原因はいくつかありますが、
原因の1つとして、お給料が減ってしまったことが考えられます。
お給料が下がると今まで買っていたものが買えなくなりますね。
このように縦軸の価格以外が要因で、横軸の需要量が減ってしまうと需要曲線が左にシフトしてしまいます。
曲線上を移動する時と何が違うかをまとめると
縦軸が変化することで横軸が変化するまたは、
横軸が変化することで縦軸が変化する
この場合は曲線上の移動です。
縦軸と横軸以外の量が変化することによって縦軸または横軸が変化する
この場合は曲線のシフトとなります。
縦軸と横軸以外の量の変化としてお給料が下がったことを例に挙げましたが、
他に考えられる原因に以下のようなものがあります。
◆他の財の価格が変化した時
コーヒーと紅茶が同じくらい好きだとします。
もし、紅茶の価格が今までよりもかなり安くなったらどうなるでしょうか?
コーヒーと紅茶が同じくらい好きなので、おそらく紅茶をたくさん買って、コーヒーの購入量は少なくなると考えられます。
つまり、コーヒーの価格は下がっていないのに、他の財の価格が変化したことで、
コーヒーの需用量が変化しています。
◆財の好みが変わった
今まで朝はコーヒー派だったけど、紅茶派に変ってしまった場合を考えてみます。
その場合もやはりコーヒーの価格に関係なくコーヒーの需要量は下がりますよね。
今回はグラフが左にシフトする例を挙げましたが、
紅茶の値段が高くなって、コーヒーの需用量が増えた場合などは、グラフは右にシフトすることも抑えておきましょう。
ひとこと
今回は以上です!
グラフのシフトって聞くとすごい難しそうに感じるかもしれませんが、
具体例を使って考えると、よくあることだなと腑に落ちたのではないでしょうか^ ^
試験ではもっと複雑なグラフが出てきますが、今回学習した基本を念頭に置いてチャレンジしてみたいと思います!
学習については、「経済入門塾シリーズ」で有名な石川秀樹先生の
「速習ミクロ経済学」「速習マクロ経済学」というテキストを使用しています。
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