こんにちは、ウイルです。
今回は本のレビューとして『プログラミング入門講座』を紹介させていただきます。
本書との出会い
私はもともと銀行員として働いていたのですが、ITに関する知識の必要性を日々感じていました。
大学も経済学部出身で、プログラミングについてはほとんど知らない状態でした。
興味はあるけど、何から手をつけたら良いのかわからない、、という状態がしばらく続いていた時に偶然本屋でたまたま見つけたのが本書でした。
・プログラミングの基礎知識は近い将来、必ず役立つスキルになる
・この必須のスキルは、少し学べばすべての人が必ず習得できる
少し立ち読みをして数ページ読んでみたのですが、「入門講座」だけあってとても読みやすいと感じました。
またプログラミングを学ぶ意義について詳しく説明されていたので、この本を読めば、「何から手をつけたら良いのかわからない」という状態から脱却できるのではないかと感じてすぐに買って帰りました。
この本をおすすめしたい人
✓できるだけ効率よくプログラミングを習得したい人
✓プログラミングスキルの必要性・子ども向けのプログラミング教育に興味のある人
✓プログラミングに興味はあるけど、何から手をつけたら良いかわからない人
本の概要
それでは、本書についてご紹介させていただきます!
始めに、著者のプロフィールと概要についてまとめました。
著者のプロフィール
著者:米田 昌悟さん
コードキャンプ株式会社 取締役/COO
本書 著者紹介・会社紹介より引用
私は本書がきっかで、CodeCampを知ったのですがはじめは無料で相談に乗っていただくことができるので、ざっくりとした自分の考えやどのような言語から学習するべきかなど色々聞くことができました。
授業コースの概要を見るだけでも、学習した内容がどのように仕事に繋がるのかイメージしやすくなるのでお勧めです!
まずは独学で勉強してみようと思って、オンライン授業の申し込みはしませんでしたが、学習するにあたって不安がある方や身近に相談できる人がいない方は一度無料相談をしてみても良いと思います。
本の構成
本書の構成とおススメポイントを紹介させていただきます。
Part1:新しいスキルを獲得しよう!
>>プログラミングスキルの価値・必要性・メリットについて説明
Part2:世界最高の学習メソッドで学ぶ、はじめてのプログラミング
>>プログラミングの学び方・初心者にお勧めの学習サービスを紹介
Part3:プログラミングの全体像を理解する
>>1つのプログラムを最初から最後まで作ってみる
Part4:入門者からの脱却
>>どのプログラミング言語を学ぶべきか
>>プログラミング言語の種類・言語ごとの特徴
>>プログラミング学習で最も大切なこと
2. 専門用語が少ないので、最後まで読みやすい
3. 読み終えたら次に何をすれば良いかがわかるような構成になっている
気になるポイント2つ
私が気になったポイントを紹介させていただきます。
プログラミングを学ぶことの5つのメリット
①新しい「考え方」を習得できる
②世の中の仕組みを理解できる
③論理的思考力(ロジカルシンキング)の向上
④問題解決力が身につく
⑤アイデアを実際の形にできる
IT業界で働いていない方でもプログラミングを学習する意義は大いにあると思います。
プログラミングを学ぶメリットを知ることで、学習するモチベーションが上がりました。
①新しい「考え方」を習得できる
アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだと思うね。なぜなら、コンピュータ言語を学ぶことによって考え方を学ぶことができるからだ。ロースクールに行くようなものだよ。全員が弁護士になるべきだとはいわないけれど、現実にロースクールに通うことは人生に役立つはずだ。一定の方法で物事の考え方を学べるからね。
Apple創業者 スティーブ・ジョブズ
②世の中の仕組みを理解できる
今の世の中はほとんどのものがコンピュータによって管理・制御されており、それらを生み出すためのスキルである「プログラミング」は、世の中の仕組みを理解するうえで不可欠です。
③論理的思考力(ロジカルシンキング)の向上
論理的思考力とは「物事を道筋を立ててきちんと考える力」のこと。
コンピュータを使って自身の頭にあるイメージを具体化するには「どのような指示を出すのか」「どのように表現すればよいのか」を考えながらアイデアを形にしていくことが求められます。そのため、プログラミングを学習する過程で論理的思考力や表現力が高まります。
④問題解決力が身につく
何らかの問題や課題をコンピューターを使って解決するには、あらゆることを正確に把握したうえで指示する必要があります。
実現方法は1つではなく、「考える作業」を繰り返すことで、問題解決力が継続的に向上します。
⑤アイデアを実際の形にできる
大切なことは、アイデアをプログラムへ落とし込む際の肝となる「考え方」や「実現方法」をイメージできる状態になること。
プログラミングのスペシャリストは世界中にたくさんいるので、全ての人がスペシャリストを目指す必要はありません。
ルールや仕組みを考えることの方が何倍も楽しく、やりがいのあることだと思います
最初に学ぶプログラミング言語の決め方
これからプログラミングを学習をしようと思っているほとんどの方が最初にどの言語を学ぶか迷うのではないでしょうか。
私もとても迷いました。
迷った原因は言語によってどんな特徴があったり、どんな仕事に繋がるのかが整理できていなかったからだと思います。
本書では、プログラミング言語ごとの特徴や最初に学ぶプログラミング言語の決め方などのアドバイスが丁寧に書かれています。
すべてのプログラミング言語の特徴が書かれているわけではなく、またこの本が出版された後に新しく人気になった言語もあるので、本書の通りに選ぶ必要はないと思いますが、どのような基準で選べば良いのか非常に参考になると思います。
①目的から学ぶべき言語を決定する
②人気から学ぶべき言語を決定する
①目的から学ぶべき言語を決定する
目的というのは、例えば「iPhoneアプリを作りたい」「ゲームソフトを作りたい」「WebデザインやWebサービスに関わりたい」「統計解析やAIに関わりたい」などです。
このようにすでに目的がはっきりとしている人は学ぶべき言語が決まってきます。
②人気から学ぶべき言語を決定する
明確な目的がない方は「世界的に人気のある言語を学ぶ」という選び方も重要になってきます。
人気があるということは「需要がある」「優れた言語である」ということができるからです。
この本を読んで変わったこと
最後に、この本を読んで自身が変わったことについてご紹介させていただきます。
何をすれば良いのかわからない状態を抜け出すことができた
文頭でも書きましたが、これを読むまではプログラミングに関する体系的な知識がなくて、何から手をつければ良いのかわからない状態でした。
この本を読んで、プログラミングを無料で学習できるサイトがたくさんあるということを知ったので、まずは自分で手を動かしてやってみるという行動に移すことができました。
次に学習と並行してプログラミングを使って何をしたいのかをしっかりと考えるようになりました。
私もプログラミングを学習する明確な目的はないと感じていたのですが、目的がないのではなく「何ができるか」がわかっていないだけなのではないかと思って、とにかく何ができるのかを調べました。
結果として今は「業務を自動化する」という目的で開発のお仕事をするに至っています。
銀行員時代に大量の事務作業を経験した私にとっては、「無駄な作業を自動化してクリエイティブな時間を増やす」という目的はとてもやりがいを感じています。
過去に記事を書いたのでこちらもぜひ参考にしてみてください!
最後に
本書は入門書となるので、プログラミングとは?から始まりプログラミングの必要性やプログラミングの学び方について重きを置いて書かれており、実際にコードの書き方などを学習したい方には向いていないかもしれません。
プログラミング初級者の方や、IT業界に転職を考えている方には非常におススメの1冊となっているのでぜひ読んでみてください(^ ^)