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IT未経験の銀行員がRPAエンジニアになるまで

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RPAエンジニアになってちょうど1年が経ちました。

この機会にITについて全く無知だった頃からRPAに携わるようになるまでを振り返ってみようと思います。

 

これからIT業界に進もうと考えている方やRPAに興味のある方の参考になれば幸いです(^ ^)

IT業界に興味をもったきっかけ

私は大学卒業後、4年間金融機関で働きました。

 

事務作業から営業まで幅広く関わっていたのですが、金融機関はとにかく書類が多く、事務作業は大変だし営業も効率良くこなさなければとても回りきれないというパンパンの状態でした。

 

当初は常に業務に追われて苦しい日々を送っていたのですが、Excelを使って作業を効率化したり、分析して営業リストを作ったりしているうちに徐々に成果も出てきて、もっとITに強くなればいろいろ楽しそうだなーと思ったのがきっかけでした。

 

しかし、今までITに関する勉強はしたことがなく、なにから勉強すれば良いのかもよくわからない状態で色々とITに関する本や記事を読んだりして過ごしていました。

 

プログラミングに興味を持つことができた本

偶然本屋で「プログラミングの入門講座」というタイトルの本を見つけて読んでいたのですが、初めのページではオバマ大統領やスティーブ・ジョブズの言葉が引用されておりこのような言葉が書かれていました。

 

新しいビデオゲームを買うだけでなく、自ら作りましょう。

最新のアプリをダウンロードするだけでなく、設計してみましょう。

それらをただ遊ぶだけでなく、プログラムしてみましょう。(中略)

あなたが、誰であっても、どこに住んでいてもコンピューターはあなたの将来において重要な役割を占めます。あなたがもし勉強を頑張れば、あなたの手で未来を創り出すことができるでしょう。

 

———————前アメリカ大統領 バラク・オバマ 

アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだと思うね。

なぜなら、コンピュータ言語を学ぶことによって「考え方」を学ぶことができるからだ。ロースクールに行くようなものだよ。全員が弁護士になるべきだとはいわないけれど、現実にロースクールに通うことは人生に役立つはずだ。一定の方法で物事の考え方を学べるからね。

 

———————Apple 社創業者 スティーブ・ジョブズ

 

おぉー。

プログラミングという言葉は今までなんとなく堅いイメージがあって避けていたのですが、始めの数ページで一気にモチベーションがあがりさっそく購入して家で続きを読みました。

もう少しだけ紹介してみます。

 

プログラミングを学ぶことの5つのメリット

新しい「考え方」を習得できる

世の中の仕組みを理解できる

論理的思考力(ロジカルシンキング)の向上

問題解決力が身につく

アイディアを実際の形にできる

 

このようにプログラミングを学ぶ意義やプログラミングの学習方法、プログラミング言語ごとの特徴などが体系的に書かれていて「ITって楽しそう!」と思ったきっかけの1冊となりました。

 

今でも自分がこれから勉強してみたいことの参考にもなるので重宝しています。

プログラミングやITについて初心者の方にはとてもわかりやすいのでおすすめです^ ^

プログラミング入門講座ーー基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業 [ 米田 昌悟 ]

 

 

it-rpa.hatenablog.com

 

転職前に学習したこと

心機一転IT業界に転職を決心したのですが、アプリを作りたい!とかインフラをやりたい!という具体的な目的はなく、とりあえず自分は好奇心が強いので何でも楽しめるだろうと思い、色々な現場を経験できそうなSESの会社に入社しました。

 

入社前に勉強して良かったことと反省点について振り返ってみます。

ITパスポート

まず、ITで使う言葉に慣れるためにもITパスポートの勉強を始めました。

ITパスポートはIT未経験者でも理解できる内容で、ある程度学習すれば合格できる試験だと思います。

 

結果的にはそこまで時間をかけずにITで使う用語に慣れることができたので、はじめの学習としては良かったなと感じています。

 

実際に仕事が始まった後も、少しでも勉強したことが頭に残っていると実務と結びついた時の理解の深まり方が全然違います!

 

キタミ式の参考書はイラストが多くてとても読みやすかったです( ・∇・)

IT業界についてどんな知識が必要なのかはじめに知りたい方は試験を受ける受けないに関わらず目を通しておいて損はないと思います。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和02年 [ きたみりゅうじ ]

 

 

MOS Excelスペシャリスト

Excelについてはある程度基礎知識があったので、もう少し学習を深めようと思い調べたところMOSという試験があることを知り学習しました。

 

スペシャリストの内容としてはシートの操作やページ設定など基本的なものが多く、

今考えると実務で調べながら身につけたほうが効率が良かったなと思います。

(実務でわからないことがあっても調べればかなりの情報がありほとんど解決できたので、、)

 

Excelを切り口にITの学習を深めるのであれば、試験勉強時間をVBAの勉強に充てれば良かったなぁーと反省しています。

学習サイト

プログラミングを勉強したいけど、何から手をつけて良いかわからず、どの言語を勉強したいのかもわからず、詳しい友人に相談したところおすすめされたのがProgateというオンラインの学習サイトでした。

 

プログラミングの基礎の基礎から学習できて、最終的には簡単なシステムまでを作ることができます。様々な言語を選択することができ、かわいいキャラクターが教えてくれるのでとても学習しやすかったです。

 

プロゲートで一通りの言語の講義を受講してみて、プログラミング言語の特徴や、どの言語にも共通する概念(変数、型、条件分岐、繰返しなど)があることを知り、1つの言語を勉強すれば2つ目の学習はそれほどエネルギーがいらないと色々なところに書かれていたことの意味がとてもよく理解できました。

 

RPAでもプログラミングに共通する概念は非常に重要となり、今振り返ってみるとProgateで学習していたことがRPAを理解する上でもかなり役にたったと思います。

 

Java Bronze

Progateを学習したあと、より深くプログラミング言語を学習したいと思いJava Bronzeの試験勉強を始めました。

 

ある程度理解できるようになって無事試験には合格できたのですが、それでも仕事で使えるようなイメージは全くできませんでした。

 

金融機関で働いていた時は資格の取得が実務に直結したので、「まず勉強するなら資格を取ろう!」という思考になってしまっていたのですが、IT業界では資格よりも経験の方が大切ということを後々知ることになりました。

 

私の場合はこの試験勉強の時間をポートフォリオ作成や実際に何か作ってみるという経験に充てれば良かった、、とかなり反省しています。 

RPAの存在を知る

入社した会社ではありがたいことに自分の興味のある分野をよく聞いてもらうことができ、モチベーションが高く働けるかということを重要視してくれました。

 

そして今までの自分の経験や興味のあることについて話した際に紹介してもらった仕事がRPAでした。RPAについてはその時に初めて存在を知ることとなります。

 

業務を自動化できたり、パズルを組み合わせるようにプログラミングを行うものだと知った時はとても興味を持ちました。

また、仕事内容としては金融機関での事務作業について、ヒアリングを行いワークフローを作成し開発、運用、保守までを経験できるということで、自分が銀行員時代に感じた煩雑な作業を自動化できる楽しみや、ヒアリングから保守まで一通りの工程に携わることができるのも魅力的でした。

 

JavaRubyなどのプログラミング言語を使って仕事をしてみたいという気持ちもありましたが、今一番興味があることをやってみようという気持ちとプログラミング言語を使わなくても、本に書いていたように論理的思考力問題解決力を身につけることができそうだと思い面談をすることに決めました。

 

未経験者ということもあり、いきなり開発の現場に入ることは難しいかもしれないと社長から言われましたが、金融機関でたくさんの事務作業を経験したことや、Excelの基本操作ができること、Javaの勉強をしてプログラムの基本概念を理解していることが評価されたのか、無事に案件に入ることができました。

(この時はやっぱり資格取ってて良かったかもと思ったり、、)

 

RPAの現場に入ってからはかなり忙しくも充実した日々を送ることができ、

結果的にはIT初心者から初めての案件がRPAで良かったなと今では思っています。

 

1年間があっという間で自分が銀行員だったこともすっかり忘れそうになっていたので、初心の気持ちを忘れないように振り返ってみました。

これからITに進んでみたい方や、RPAに興味を持っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

 

RPAの案件に入ってどのような能力が身につき、どのような1年を過ごしたのかは、また今度書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^

 

 

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