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【UiPath】引数の使い方 INOUTを使って変数の受渡しをする方法

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はじめに

これまで「引数のINを使って別のワークフローに変数を渡す方法」

と「引数のOUTを使って別のワークフローから引数を受取る方法」

について紹介しました。

it-rpa.hatenablog.com

it-rpa.hatenablog.com

 今回は引数のINの機能とOUTの機能を備えたINOUTを使って、変数を受取ったり渡したりする方法について紹介します。

 

実際に具体例を使って見た方がわかりやすいのでさっそくやっていきましょう!

やりたいこと:inoutを使って変数の受渡をする

 図のように「Main.xaml」で設定した変数を「引数の使い方.xaml」に渡した後、「引数の使い方.xaml」で引き渡された変数を変更して、再度「Main.xaml」に変数を返す方法について説明します。

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メインのワークフローで引数を設定

まず始めに「Main.xamlで引数を設定しましょう。

変数と同じように下のタブで引数を設定することができます。

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引数と変数を区別するために、今回はio_str結果名前を付けていますが、引数名に特に決まりはありません。

 

方向は「入力/」を選択します。

ここで入力/出力を選択することで、「Main.xaml」と「引数の使い方.xamlで設定した引数を渡したり受取ることができるようになります。

引数の型はString型を設定します。

 

InputDialogアクティビティを使用して、プロパティの出力結果にio_str結果を格納しましょう。

ワークフローの呼び出し

次にInvokeWorkflowFileアクティビティを使用します。

このアクティビティを使うことで、別のワークフローを呼び出すことが可能となります。

 

「Main.xamlから「引数の使い方.xmal」を呼び出します。

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呼び出し先のワークフローで引数を設定

次に「引数の使い方.xamlを設定します。

 

「Main.xamlで設定した引数と同じくio_str結果という文字列型の引数を設定します。

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引数の受渡しを設定

「Main.xaml「引数の使い方.xaml引数の設定を行いました。

次に、「Main.xamlに設置したInvokeWorkflowFileアクティビティで引数の受渡しを設定します。

 

引数をインポートというボタンを押しましょう。 

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ここで「Main.xaml「引数の使い方.xamlで設定した引数io_str結果を渡したり受取ったりする設定を行います。

 

名前と値には両方ともio_str結果を記入します。

方向は入力/出力で型はStringを設定します。

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実行

以上で設定が完了です。

最後に「Main.xaml「引数の使い方.xamlを以下のようにして起動してみます。

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 はじめに「Main.xamlで設定したダイアログが表示されます。

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入力された"AB"という文字列がio_str結果に格納されます。

その後、InvokeWorkflowFileアクティビティが「引数の使い方.xamlを呼び出します。

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「引数の使い方.xamlで設置したメッセージボックスが表示されます。

「Main.xamlで入力した「AB」が無事に渡されています。

 

次に「引数の使い方.xamlで設置したダイアログが表示されます。

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今度は”B”と入力した結果をio_str結果に格納します。

先ほどまではio_str結果には"AB"が格納されていましたが、ここで"B"に上書きされます。

「引数の使い方.xamlを抜けて「Main.xamlで設定したメッセージボックスが表示されます。

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無事に引数の受渡しができました!

ひとこと

引数INとOUTとINOUTの違いが理解できましたか?

 

INOUTはどちらの機能も兼ね備えているので、わざわざ分ける必要がないと思うかもしれませんが、INとOUTも区別して使用することで、「ここは変数の受け取りだけをやっているんだな」とか「ここは受取だけでなく値を更新して引き渡しもしているんだな」と理解することができるので、やはり使い分けは必要だと思います( ..)φ

 

3回に分けて引数について学びましたが、ぜひマスターして活用してみてください!(^^)!