はじめに
前回は引数のINを使って別のワークフローに変数を渡す方法を紹介しました。
今回は引数のOUTを使って別のワークフローから変数を受取る方法について紹介します。
実際に具体例を使って見た方がわかりやすいのでさっそくやっていきましょう!
やりたいこと:outを使って別のワークフローから引数を受取る
図のように「引数の使い方.xaml」で設定した変数を「Main.xaml」で受取る方法について説明します。
引数の設定
まず始めに「引数の使い方.xaml」で引数を設定しましょう。
変数と同じように下のタブで引数を設定することができます。
引数と変数を区別するために、今回はout_str結果と名前を付けていますが、引数名に特に決まりはありません。
方向は「出力」を選択します。
ここで出力を選択することで、「引数の使い方.xaml」で設定した引数を「Main.xaml」で受取ることができます。
引数の型はString型を設定します。
InputDialogアクティビティを使用して、プロパティの出力結果にout_str結果を格納しましょう。
ワークフローの呼び出し
次にInvokeWorkflowFileアクティビティを使用します。
このアクティビティを使うことで、別のワークフローを呼び出すことが可能となります。
「Main.xaml」から「引数の使い方.xmal」を呼び出します。
変数の設定
次に「Main.xaml」で変数を設定します。
str結果という文字列型の変数を作成して、MessageBoxアクティビティに入力します。
この時点ではstr結果には何も格納されていません。
引数を受け取る
「引数の使い方.xaml」で引数の設定を行い
「Main.xaml」で変数の設定を行いました。
最後に、「Main.xaml」に設置したInvokeWorkflowFileアクティビティで引数を受取ります。
引数をインポートというボタンを押しましょう。
ここで「引数の使い方.xaml」で設定した引数out_str結果をstr結果に渡しています。
方向は入力で型はStringを設定します。
以上で完了です!
「Main.xaml」を起動してみましょう。
はじめに「Main.xaml」で設定したInvokeWorkflowFileアクティビティが「引数の使い方.xaml」を呼び出し、ダイアログを表示します。
入力された"野球"という文字列がout_str結果に格納されます。
その後、out_str結果が「Main.xaml」で設定したstr結果へ受け渡されます。
InvokeWorkflowFileアクティビティを抜けて、「Main.xaml」のメッセージボックスが表示され、空だった変数に値が格納されて表示されます。
ひとこと
引数INとの違いが理解できましたか?
初めは使い方に苦労するかもしれませんが、使えるようになると開発の幅がとても広がるのでぜひ積極的に使ってみてください!
次回はINとOUTどちらの機能も兼ね備えたINOUTについて紹介します(^-^)