今回はUiPathで条件分岐処理をやってみます。
if文はプログラミング言語を学習する上でも非常に重要な概念になりますが、UiPathでも必須となるのでしっかりと使いこなせるようになりましょう!
条件分岐処理とは
条件分岐処理を使うことで、名前の通り条件によって処理を変えることができます。
「もし~だったら~をする。そうじゃなかったら~をする。」
こういった日常でもよく使うようなことを条件分岐処理を使用すれば、PC上で表現することができるようになります。
やりたいこと:入力した得点によってメッセージの内容を変える
ダイアログに入力した点数によって、合格か不合格かを表示するという処理を行いたいと思います。
手順は以下の通りです。
【処理の流れ】
1.変数を使って合格点を設定
2.ダイアログを表示して得点を入力させる
3.条件を設定
4.条件の結果によって処理を変更する
【使用するアクティビティ】
1.Assign
2.InputDialog
3.If
4.MessageBox
1.変数を使って合格点を設定
まず始めに合格点を設定するためにAssignアクティビティを配置します。
Assignアクティビティは変数に値を代入する際に使用します。
今回は合格点という数値型の変数に80を代入しました。
変数の設定で、変数の型をInt32にすれば設定完了です。
2.ダイアログを表示して得点を入力させる
次に得点を入力させるため、InputDialogアクティビティを配置します。
画面に表示されるダイアログのタイトルとメッセージを設定しましょう。
次に、ダイアログに入力した数値を変数に格納するため、プロパティの出力に数値型の変数を設定します。
今回は得点としています。
先ほどと同じく変数の設定画面で変数の型をInt32に設定します。
この時点でロボットを起動すると以下のようにダイアログが表示されます。
3.条件を設定
次に、条件の設定を行うためにIfアクティビティを使用します。
「得点が合格点を超えているか」という条件を設定するため、
conditionには得点 >= 合格点と入力します。
変数得点と変数合格点はともに数値型の変数に設定しているので、
上記のような比較が可能となります。
Ifアクティビティを使うと、
条件の結果が正しい場合は結果がTrueとなりThenに処理が移ります。
条件の結果が誤っている場合は結果がFalseとなりElseに処理が移ります。
条件は結果がTrueかFalseになるように設定することが重要です。
4.条件の結果によって処理を変更する
最後に、条件の判定後の処理を設定します。
今回はMessageBoxアクティビティを使用して、
「合格」または「不合格」を表示するように設定をします。
完成
以上で完成です!
全体のフロー図は以下のようになります。
実際に起動してみましょう。
ダイアログに85と入力してみると、、
無事に結果が返ってきました!(^^)!
ひとこと
条件分岐は一番基本となるプログラミングの知識となるので、しっかりと理解しておきましょう!
条件分岐にはIfアクティビティ以外にも複数の結果を設定することができるSwichアクティビティがあります。
別の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
Youtubeでも実際の開発の流れを紹介しているので、イメージがまだ沸かない方はこちらも参考にしてみてください。
RPAツールで業務改善! UiPath入門 アプリ操作編 [ 小笠原 種高 ]
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