RPAツールの一つとして、国内・海外で有名なUiPathですが、他のRPAツールと比較しても製品やライセンスの種類が多く、どれを購入したらよいかわからない、、という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にむけて、本記事では製品の説明とライセンスの種類について解説いたします。
無料版と有料版がある
UiPathでは、無料で利用できるCommunity Cloudと、数か月お試しできるトライアル版、有償版の3つに分かれています。
個人で使いたい場合は、個人向けの無料版ライセンス(Community Cloud)で、ぜひ開発に挑戦してみてください。インストール方法については、こちらの記事にまとめています!
法人で利用される場合は、初めに法人向けの無料ライセンスを利用し、購入してもよさそう!と判断された場合は、有料版の購入に進むとよいかと思います。
ライセンスの購入はUiPathが提携しているリセラーさんから購入できます(isidさんやデロイトトーマツさんなど)。
それでは、製品の説明とライセンスの分類について、説明していきます。
製品の分類
始めに、UiPathを導入する場合は、 ロボットを開発するためのStudio(または Studio X)と、開発したロボットを実行するためのRobotが必要になります。
開発のStudioだけで購入することはできないので、ご注意ください。
それでは、製品についてみていきましょう。
実は、2020年5月27日に新製品の発表があり、製品の数がかなり増えました。
<参考: https://www.uipath.com>
これまでは、開発→管理→実行という3つのカテゴリーで製品がありましたが、発見→開発→管理→実行→協同→測定と前後にカテゴリーが増えたのが大きな特徴です。
RPAを導入するにあたって、①自動化業務の発見や投資対効果の測定、②対象業務の自動化ロボットの開発、③開発したロボットの監視、管理、④ロボットの実行、 ⑤ロボットの効果測定、と5つのフェーズがありますが、各フェーズにおいて、手助けをする製品が整っているのです。
*開発ツールと実行ツールは必須になりますので、その点ご注意ください。
初めは、自動化に必須の開発ツールStudioと実行ツールRobotを購入し、導入を進める中で課題となっているフェーズにおいて、付属のツールを導入すると良いのではないかと思います。
2. 3つのカテゴリーから、発見、開発、管理、実行、協同、測定の6カテゴリーに!
ライセンスの種類
先ほど導入が必須な開発ツールと実行ツールについて触れましたが、実はそれらのツールはライセンスが複数種類ありますので、ここで紹介させていただきます。
開発 Studioのライセンス
開発を行う製品として、StudioとStudio Xがあります。違いについて一言でいうと、Studio Xは機能がシンプルでStudioよりも操作が簡単。Studioは機能の幅が広く高度なことができますが、慣れが必要かもしれません。
実際の操作画面を見ていただくと一目瞭然だと思いますので、おススメのYouTubeをご紹介します。
UiPath Studioについては、私が作成しているチャンネルをぜひ参考にしてください。
https://www.youtube.com/channel/UCn5N59A71n0YwDkTIOPZzPw/featured
UiPath Studio Xについては、下記のチャンネルが分かりやすいかと思います。
https://www.youtube.com/channel/UCDfEz9RkPMmiVh1TazEtrJw/featured
それでは、Studio のライセンスについて説明します。
現在Studioのライセンスタイプは2種類で、Named Userと Concurrent User
があります。
Named User はユーザーに紐づくライセンスになるので、1ユーザーにつき1ライセンスが必要です。
一方、Concurrent Userはユーザーに紐づくのではなく、同時に利用するユーザーの数を管理しています。従って、Aさんが9:00-12:00、Bさんが13:00-17:00、Cさんが17:00-22:00まで利用、というように1ライセンスをシフト制で利用することが可能です。
ただ、Concurrent Userは2021年4月以降に購入できなくなり、Named Userのみになるようですのでご注意ください。
また、Orchestratorの1テナントに、Named UserとConcurrent Userを共存させることができない点もご注意ください。
実行 Robotのライセンス
続いて、Robotのライセンスについて説明します。
Robotは、手動で実行するAttended Robotとスケジュールで自動実行できるUnattended Robotの大きく2種類があります。
具体的には、Attended RobotはPC上で人が実行ボタンを押すことで、ロボットが稼働します。従って、不定期にロボットを実行する必要がある場合は、Attended Robotで十分です。
一方、Unattended Robotはスケジュールでの実行が可能なので、PCを開いて人の手でロボットを実行する必要はありません。日次、週次、月次等での設定が可能です。
スケジュール実行ができるUnattended Robotの方が完全自動化に近い形になりますが、値段も大きく変わってきますので、自動化の目的と予算を鑑みて選択してください。
また、Unattended Robotはロボットの管理ツールであるOrchestratorの利用が必須になります。
Orchestratorの概要についてはこちらの記事を是非ご参考ください☆
Orchestratorへのスケジュールの設定方法については、UiPathのこちらのサイトで分かりやすく解説しています。(英語での記載)
<<オーケストレーター スケジュールの設定方法>>
https://docs.uipath.com/orchestrator/lang-ja/v2018.3/docs/managing-schedules
<<ライセンスの詳細>>
https://docs.uipath.com/robot/lang-ja/docs/about-licensing
まとめ
本記事のポイントをまとめました。
2. 2020年5月27日に新製品が発表され、製品カテゴリーが3つから6つに増えた
3.UiPathを導入するためには、開発ツールと実行ツールが必須である
4.StudioはNamed UserとConcurrent Userのライセンスタイプがある
5.Robotは手動実行のAttended Robotとスケジュール実行のUnattended Robotがある
6.Unattended Robotの場合は、Orchestratorの購入が必要である
UiPathのライセンス購入を検討されている方の参考になれば幸いです。